立ち技最強といわれる格闘技。それがタイ王国の国技ムエタイ(ムエ) です。日本ではキックボクシングとして広く認知されています。
アマチュアの世界大会は、1995年以来、ほぼ毎年開催され現在に至っています。『K-1』で活躍中の、HIROYA 選手やYUDAI 選手も、かつては世界大会のジュニア部門で金メダルを獲得しました。
アジアオリンピック評議会(OCA)管轄の国際大会では、第1回アジアインドアゲームズで、阿部道人選手が銅メダル(ウェルター級)を獲得。第2回大会では、石井宏樹選手が銀メダル(ライトウェルター級)、松本哉朗選手が金メダル(ライトヘビー級) に輝いています。アマチュアルールながら、プロも参加できる門戸の広さもあります。
2009年8月に開催された、第1回アジアマーシャルアーツゲームズでもムエタイ競技は実施され、日本も代表選手を派遣しました。また、同年10月末からベトナム社会主義共和国で開催された、第3回アジアインドアゲームズにも、男女5名の選手が出場。長光一桂選手が女子で銅メダル(54kg級)に輝きました。
近年では、世界中で各種の選手権や親善大会が催されており、アジア、欧米だけでなく、アフリカ、南米など80ヵ国以上の国や地域でポピュラーなスポーツとなっています。世界組織である世界ムエタイ連盟(WMF) や、アジア組織であるアジアアマチュアムエタイ連盟(AMF)は、いずれもタイ王国政府、また、オリンピック委員会から公認されバックアップを受けています。